蛇口の由来
- 絵理子 柳
- 2024年4月22日
- 読了時間: 2分
こんにちは🖐
株式会社タナカ水道です♪
今日はちょっとした豆知識のお話をさせて頂きたいと思います。
一般的に蛇口と呼ばれていますが
正式には水栓と言います。
ではなぜ、蛇口と呼ばれるようになったのか?
そのお話をさせて頂ければと思いますので
お付き合い頂けたら嬉しいです♪
それは水道の歴史が関係しているのですが
現在の水道の元となる技術が生まれたのは江戸時代からで
その時はまだ蛇口がありませんでした。
江戸の町の水道は玉川(多摩川)や井の頭池などから支流をつくり
木管を地下に通して傾斜のみで水を引いていました。
その水を井戸に分配して、人々は井戸から汲み上げて使用していました。
明治20年、横浜で近代水道が始まり
日本で初めて浄水場から水を送る水道が引かれました。
それでも当時の水道は各家庭にはなく、道路脇などに設置され
公共用の水飲み場用の水栓として、複数の人が使用することから
共用栓と呼ばれました。
この時初めて、蛇口が作られました。
最初の共用栓はイギリスから輸入された物で
その蛇口のデザインは、西洋の水の守り神とされる獅子(ライオン)🦁でした。
明治31年、東京にも近代水道が引かれこの時に日本製の共用栓が作られました。
この共用栓のデザインは東アジアで守り神とされる龍🐲でした。
日本でも神社や神聖な場所の水場には龍が使われている事があるのが
理由だと考えられます。
そのデザインに由来して龍口と呼ばれましたが
言いにくいなどの理由から普及はしませんでした(笑)
その代わりに、龍の元となった蛇🐍にちなんで
日本製の共用栓は蛇体鉄柱式共用栓と呼ばれました。
(蛇体→共用栓の柱の部分が蛇腹模様に見えた事が由来とも言われています。)
そうして、共用栓の水の出る出口は蛇体鉄柱式共用栓の口と呼ばれ
それが略されて『蛇口』となり、言いやすさと共に蛇もまた龍と同様に
水の神様とされいた事から蛇口が定着するようになりました。
《追記》
水栓はカランとも言われますが
その由来は、明治初期の工場ではオランダ製ンお蛇口が使われていて
その形が鶴(オランダ語でカラン)の首に似ていたことからそう名付けられたそうです。
いつもより長くなりましたが
こんな由来があったなんておもしろいですよね~♪
それでは🖐
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